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覚えるのか引き出すのか? |
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練習を一生懸命して、上手くなろうとする。そうするとたくさんのボールを打って上手く打てる方法を覚えようとする。 もちろん、それが100%不毛だとは言いませんが、決して得策だとは考えられません。 例えば、あなたが時間も金も持て余していて、毎日毎日練習場に通い、一日500球ほどのボールを打ち、ラウンドも週に3ラウンドくらいこなし、それを3年間続けることが出来る状況に有るならば、それを私は止めません。しかし、あくまでも私はそれを得策とは考えません。 慣れで、ボールを打つ感覚を覚えている人は、大体が練習をしなくなったらきちんと打てなくなってしまいます。これは、アマチュアー・ゴルファーに限らず、プロ・ゴルファーでも同様です。 どれだけのゴルファーがそれだけ恵まれた(?)環境に置かれているかというと、ゴルフ人口全体の5%にも満たないのではないでしょうか。 できるだけ少ない時間で、できるだけ少ない投資で、できるだけ少ない努力で正しい動きを習得するということが、いわゆる「効率の良い」習得方法だと考えます。 そのためには、そもそもゴルフ・スウィングそのものを習得しようとしているのか、ゴルフと言うゲームを楽しむためのツールとして、ゴルフ・スウィングを習得しようとしているのかという、根本的問題にまで遡って考える必要が有ると考えます。 どういうことかというと、ゴルフ・スウィングという動作を通じて、ゴルファーはボールを打とうとしているわけです。 それが、練習場で多くの方が練習しているように、多くのボールを打って狙ったと考えているターゲットにボールが行くまで打ってみて、ボールが(たまたま)ターゲットに行ったら出来たと考えるのか、実際のゲームの中で要求されているショット、つまり、一打で、毎回変わる状況とターゲットに対してそこそこのショットが打てるゴルフ・スウィングを習得しようとしているのかと言うことです。 私が皆様にお伝えしようとしているゴルフ・スウィングは、もちろん、後者です。 ゴルフはそれこそ毎ショットが異なるショットで、一生を通じて二度と同じ状況でのショットが無いと言われるくらい、ゴルファーが要求されるバリエーションは無数に存在するゲームです。 それに対応するためには、ゴルファー自身がその場その場で自分自身が何をするのかを決定し、自分自身の身体がその意図に則ってやろうとしていることを引き出せなくてはならないのです。 既存のゴルフの考え方では、まずは真直ぐ打てるようになら無くてはいけないと考えていますが、私はそうは考えていません。私はかなり早い時期にボールを曲げるということを意図的にレッスンに導入します。それはなぜかというと、動きを司るシステムをより単純にするためなのです。 真直ぐ打つためには、クラブの角度や身体の部分の形を全て考え無くてはいけない。意図的にフックやスライスを打とうとしたら、それこそやることが多くなりすぎてしまって、ボールが打てる気もしない、と考えるのでしょう。 そうした考えの下にゴルフ・スウィングを考えていると、私が此処でお話しようとしていることは、俄かに信じられないでしょう。 つまりは発想の転換なのです。 真直ぐ打つ、意図的にフックを打つ、スライスを打つ、高い球を打つ、低い球を打。結果の形をゴルファー自身がコントロールすることが、ゴルフ・スウィングだという発想の元に成り立たせるのなら、これら全ては別物なのでしょう。 しかし、私は、これら全てのショットを同レベルのものとして捉える発想を持つことで、ゴルフ・スウィングの全体像が、単純なものになるということを考えていただきたいのです。 例えば、殆どの方が、バケツの水を真直ぐ、右、左、高く、低く、いとも簡単に撒くことができるはずです。バケツの水に限らず、様々なスポーツや日常生活の動きの中で、ゴルファーでさえも、ゴルフ的に考えればかなり複雑な適応をその場でいとも簡単に行っているのです。 「ゴルフだから出来ない」ということは無いのです。ゴルフでも、発想を転換し、ゴルフ・スウィングを自分自身が的を射た要素で司ることが出来れば、可能なのです。 そして、それが出来れば、もちろん、一打一打に対して、自分自身が設定したイメージに対して、正しい動きを引き出すことが可能なのです。 どれだけ、覚えようとしても、実際に覚えることは出来ないと考えた方が理に叶っているのです。 PGAでプレーしている選手。とりわけ、メジャーに勝っている選手は世界でもトップに君臨するゴルファーです。もし、一般のゴルファーが毎回きちんと打てる動きを覚えることができるのなら、彼らが覚えていないわけは無いのです。 覚えているのなら、素振りと言うリハーサルをする必要は無いのです。にもかかわらず、各ショットの前に、しつこいくらいに素振りをしているのはご存知の通りです。 これは、ゴルフに限らず、スキーや飛び込み、カー・レースに至るまで、自分自身がコントロールできるゲームに於いては、必ず実際の動きを行う直前にイメージを持ったリハーサルをすることで、意図的に行おうとしていることをその場で引き出しているのです。 つまり、レベルの高い人とそうでない人では、実際に動作を司るために、自分自身がフォーカスを持っている要素が全く異なっているのです。これは何もレベルが高いから可能なのではなく、そうした司り方をしようとしているから、レベルが高いのだと考えるべきなのです。 何に意識を持ち、何を司ることで、やりたいことを引き出せるゴルファーになることを目指してゴルフ・スウィングの習得に努めれば、毎日毎日フィジカルな練習をする必要な全く無いのです。 実際、あなたはゴルフ以外の動きでは、それをいとも簡単に出来ているのですから、ゴルフで出来ないはずは無いのです。しかし、発想の転換と、的を射たことへの意識のフォーカスは必要不可欠なのです。 |
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