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現象と原因の違いを認識する

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ゴルフの動きを説明するのに連続写真は今や当たり前といってよいほど、切っても切り離せないものとなりました(嘆かわしいことです)。それどころか、ゴルフの「科学」と称して、ビデオとコンピューターを組み合わせ、写真に線を引いて、どこそこの形がどうであると、現象の説明に執心する。

ゴルファーからすると、レッスン書を紐解けば写真とその写真の形の説明がなされている。練習場に行きスウィング分析をしてもらえば、言われなくても解る結果としての形の説明をされる。ゴルフ・トーナメントをテレビで観ても、わざわざスーパー・スローや静止画にして形の説明をしようとするのですから、なるほど形が大事なんだなとなるのは道理である。

ゴルファーは真直ぐばかりボールを打とうとするためか、スライスやフックが余りにも悪いことのように捉えているが、私はそうは思わない。問題なのは、真直ぐ打とうとしているときにフックやスライスが出ることに問題が有るだけで、意図的にそうしたボールを打とうとしているのだったら、失敗どころか大きな武器になるのである。

ですから、私は、意図的にボールを曲げるということをかなり早い時期から指導する。

話が少しそれてしまった。

「スライス矯正法」と題した記事や、「飛ばしのメカニズム」と称したレッスン記事の何と多いことか。これはきっと、飛ばないでスライスをしてしまうゴルファーが圧倒的に多いから、キャッチとしては最高なのだろう。

しかし、その記事を見てみると矯正法やメカニズムの説明ではなく、単なる写真の説明がされているのである。つまり、現象を説明することが原因を説明していることだとの誤解が有るようである。

例えばスライスを打つときのスウィングの軌道の写真を見れば、アウトサイド〜インサイドに振りぬかれ、且つ、フェースが、ターゲット・ラインに対してオープン・フェースになっているのは確かであろう。なぜなら、そうでなければボールはスライス回転をしないからである(まあ、これも突き詰めれば正しい説明ではないが、くどくなるのでそうしておきましょう。)。

それを知ったからといって、別にスライスが治るわけでもなんでもないのである。練習場で練習をしている人が、しばしばスライスを打ったあとに、「今のはフェースが開いたんだ」とか、「身体が開いた」とか、自分自身に説明している。「だから何なのだ」と私は思う。そんな現象を後付で説明することよりも、そうならないために自分が何をしたら良いかを考えなくては進歩は無いのである。

しかし、形を知り、形を模倣することがこんなにもゴルファーの頭の中の多くの部分を占めてしまったのは、本当に困ったことである。なぜなら、実際のミス・ショットの原因はそんなところには存在しないからなのである。

現象を知ったところで、実際には問題の動きの原因究明にはならないし、もちろん問題解決にもならない。なぜなら、動きは形の羅列が形成するものではないからなのである。

例えば、スウィングの軌道がアウト・サイド〜イン・サイドになるには、ちゃんとした原因があるのである。

同様に、飛ばせる動きには、それなりに飛ばせる理由が存在するのである。決して、インパクトのときに、ボールの後ろに頭を残すことが、原因ではなく、飛ばせる動きをしたときの結果として、頭が残るだけのことなのである。

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