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ゴルフ界の「科学」と「理論」 |
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人間の動きを科学者として研究してきた私から見ると、近年ゴルフ業界で「理論」或いは「科学」と呼ばれているものに、非常に違和感というか、憤りを感じます。 ビデオを使い、結果としての形を角度で表現する事に、取って付けた説明を加え科学と称しているのです。 辞書で「科学」と「理論」の定義を調べてみましょう。 「科学」とは、「一定の対象を理論や実証によって体系的に研究し、普遍的な真理を明らかにする学問」(2006、明鏡国語辞典)、「実験や観察に基づく経験的実証性と論理的推論に基づく体系的整合性をその特徴とする」(2007、デイリーコンサイス国語辞典)とあります。それでは、「理論」とは、「個々の事実・現象などを統一的に説明するために、筋道を立てて組み立てられた知識の体系」(2006、明鏡国語辞典)、「科学研究において、個々の現象や事実を統一的に説明し、予測する力をもつ体系的知識」(2007、デイリーコンサイス国語辞典)です。 つまり、体系的に捉えるということが不可欠な要素であり、「〜式」と言うのとは全く質を異とするものなのです。 ゴルフの動きを体系的に考えるために必要な事を簡単に列記してみると:ゴルフの動きとは @人間が、A地球上で、B身体を動かした結果、Cその力をクラブへ伝達し、Dその力を利用してゴルフ・ボールを狙った地点へ移動させることです。ということは、ゴルフ・スウィングを体系的に研究するには: 少なくとも、人間の能力を考慮し、物理を考慮しなければ理解できるわけが無いということです。 ところが、既存のゴルフ・レッスンには、人間の機能を根幹でコントロールする、脳の機能と物理的な考慮が圧倒的に欠如しているのです。 的を射ていようがいまいが、ゴルフ・クラブを語るときには、モーメントが云々、周波数が云々と口うるさく語るゴルファーなのに、自分自身がスウィングをするときには、そうした物理的な考慮が一切なされてないのです。 つまり、ゴルファーはいつの間にか与えられた情報の真偽は問わず、鵜呑みにすることに慣らされてしまったのです。 もちろん、ご自身のビデオを撮って現状を確認することが悪い事ではありません。しかし、レッスンを受けて「○○が××になっているから、もっと△△にしなくてはいけない」と指導され、「ほうほうナルホド」と納得をして、恰も問題解決が出来たかのように喜んでいますが、果たしてあなたは、自分がどうしたらそうなるのかを指導してもらったのでしょうか? 実はそこに疑問を感じないこと自体に問題があるのです。 つまり、多くのゴルファーがゴルフ・スウィングは表面上に現われた結果としての形を模倣することで上達すると、思い込まされているのです。 これまでのゴルフ・レッスンは脳と物理の機能を無視して語られている。 これまでのレッスンは、表面上結果として現れる形を模倣することがゴルフの上達するために必要なことだと語られている。 そして、可哀相なゴルファーの多くは、そう信じ込まされている。しかし、実際はどれだけがんばっても、どれだけ努力しても、慣れ以外では上達しない道を選ばされていることに気がついていないのである。しかし、チョイスはいつもゴルファー自身に有ることも紛れもない事実なのである。 |
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