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イップスだって絶対治る |
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イップスは不治の病だとか、「精神病だ」といった扱いをされていますが、イップスは不治の病でもなければ、もちろん精神病でもありません。そもそもイップスは既存の「結果としての形」を作ることが正しいスウィングを作るという間違った考え方によって引き起こされているものなのです。 もちろん、イップスのメカニズムと解明の方法をここで公にすることは出来ませんが(これは、このHPを読んで、勝手に似通ったことを通り一遍に行えば治せると考える輩が少なくないので、切実な思いをしている方々に無責任なことを引き起こしたく無いというのが理由ですので、御理解ください)、イップスに悩んでいる方に、実際にイップスは簡単に治るということをお伝えしようと思います。 人間の全ての動きは脳がコントロールしていると言っても過言ではありません。適切なパターンで動きをコントロールしている場合は、非常に効率よく動きを行うことができるのですが、不適切なパターンで動きをコントロールしようとすると、イップスのようなコントロール系の葛藤が起きるのです。 適切でないコントロールの仕方をするということは、脳から身体に対して指令を送るモーター・コントロールのルートが効率的ではないということです。そうした中で、指令系統が葛藤を起こしてしまうコントロールのパターンになったときにイップスは起こるのです。そうした意味では、殆ど全てのゴルファーがイップス予備軍と言っても過言ではないのです。 非効率的な動きは実際にFragileな状態に置かれているもので、単に、メカニズム的に葛藤を起こしてしまう場合も有りますし、何かメンタル的にストレスになるようなエベントを経験することで、イップスを引き起こすこともあります。 しかし、いずれの場合も、ゴルフ・スウィングの動きを適切なパターンで行い、適切なパターンでコントロールする状態を作り出すことで、全く異なったモーター・コントロールのシステムでゴルフ・スウィングを司るので、イップスの症状は瞬時にして無くなるのです。 動きというものを科学し、そのコントロール・メカニズムを理解している私にとっては、イップスの原因は明らかなことですから、もちろん解決法も明白なのです。単にボールを人間として正しいメカニズムで飛ばすためのシステムを根底から替え、新しいスウィングのプレ・プログラムを脳に導入し、本人がそのプレ・プログラムを確固たるものにしさえすればイップスは完全に治るのです。 実際にはパター・イップス、アプローチ・イップス、ショット・イップスと様々な場面で、様々なパターンでイップスは発現します。もちろん、動きのメカニズムの側面から見れば全てのショットに対するイップス発現のメカニズムは同一なのですが、常にそれを引き起こしてしまうバック・グラウンドは十人十色なのです。 例えばあるプロの場合、実際のトーナメントのティー・ショットで観衆が見守るなか、ほぼ空振りに近いショットをしてしまったことを引き金にイップスが起こってしまったのです。もちろん、そのイベントがイップスの引き金になってしまったバックグランドには、元々の動きのコントロールに人間の能力的には問題視するべき点があったからこそ、そうした現象を引き起こしてしまったのです。 動きが止まらなくするためだけであればそれは容易いことなのです。しかし、それで「大丈夫」と本人が自分自身を信じ、トーナメントの環境で「大丈夫」と思い、実行できるということは、一筋縄ではいかないことなのです。 その「大丈夫」さを確立し、認識することが、そして、その「大丈夫」さを引き出すルーティーンから実際のショットまでの全てを本人が常に意識をし、認識し、確立することが練習で補填すべきことなのです。 どんなイップスでも必ず治ります。どんな状況でも私の指導どおりのことをしてくれさえすれば絶対二度とイップスが発現することは無いのです。 実際、多くの元イップス・ゴルファー(ごめんなさい、こんな言い方が適切とは思わないのですが、これしか言いようが無くて)の方々から何と楽しく、何と幸せなんだろうという言葉とともに、本当にご本人の顔が晴れやかになるのを見せていただけるときは、こうした仕事に携わっていることの醍醐味だと感じるのです。 さて、重症の方の殆どが、「もうゴルフは出来ない」とあきらめてしまっているようですが、イップスで苦しんだ思いが大きければ大きいほど実際に治るプロセスは早いのです。 実際、通常のレッスンでは、殆どのゴルファーが今までのスウィングに苦しさを感じていず、とても人間の動きとは思えないパターンでのコントロールをしてスウィングをしていても、また現実問題として良いショットがコンスタントに引き出せていないとしても、自分の動きの根底を替えることをせずに安直に部分だけを変えられると考えているので、何の改善も引き起こせないことがしばしばあるのです。それもこれも実際にはこれまでの形の羅列が動きを作るとの誤った考え方が原因になっているのです。現実には、動きは力が作り、力が動きを引き出し、動くから結果として表面上に形が現れるのだということを軽視しては大変なことになるのです。 話を元に戻しましょう。イップスになっていないゴルファーにとっては、イップス予備軍だという危機感が、自分のこれまでのスウィングの感覚にこだわる気持ちを上回っていないのです。だから、実際に正しい動きが出来るようになるために必要な「自分の感覚を替える」というハードルを越えることが難儀になるのです。それは、自分にはこれまでの打ち方で打つというチョイスがあると信じているだけでなく(結果として、全くと言ってよいほど良い結果を引き出せていないにもかかわらず)、単にボールにクラブを当てるという物理的なチョイスが存在しているから、わざわざ「感覚を替える」というハードルを越える選択を出来ないのです。 実際、誰でも感覚を替えるということはいとも簡単に出来ることなのです。レッスン中に、例えば「ジム・フューリックの真似をしてスウィングしてみましょう」というと、殆どの方がたやすくこれまで本人がやられていた動きとは全く異なるパターンでスウィングすることが出来るのです。しかし、実際に自分が自分のスウィングを替えようとする時にはなかなか単純には行かないものなのです。つまり、「やれる=can」と「やる=do」は別物なのです。 「やる」となると、これまで自分が正しいと信じて行ってきたこと、費やした時間、努力、そしてその他もろもろの全てが自分の周りに檻を作ってしまっているので、自分からその檻の外へ出なくてはならないのです。これまでのボールを打つ感覚、スウィングはこうあるべきだというこだわり、そして、スウィングしたときの身体の感じ全てが邪魔者になるのです。 だからといって、悲観するほど難しいプロセスでも無いのです。練習のパターンを替え、練習のフォーカスを替え、練習で正しい動きをした時の自分の感覚をつかむことに執心すればよいのです。不幸にもイップスになってしまったゴルファーにとっては、こうした檻や邪魔者がほぼ存在しないので、実際には新しい感覚でスウィングできるということは大きな喜びなのですから、根底からスウィングのパターンを替えることそのものが現実問題として容易いことなのです。 問題は打てるように、止まらずに動けるようになってからからなのです。新しい動きの感覚を感じて、止まらずにスウィングを出来るようになることは、実際はスタートなのです。打てるようになったからといって、そのまま打ち続けることだけの練習をしてしまうと、また元に戻ってしまうのは目に見えているのです。 人間の脳は非常に優れた機能を持っていて、生まれてこの方五感を通じて受けた刺激の全てを左脳に蓄積していると言われています。そして、パターン化された動きは、プログラム化され、脳の中にストアーされているのです。これが、プレ・プログラムと呼ばれるものです。厄介なことに、非常に優れているが故に、何でもパターンとして行っているものはプログラム化してしまうのです。つまり、動きが正しいものであれ、誤ったものであれ、パターン化してやっている限りプログラム化してしまうのです。そして、そのプログラムも、他の全ての刺激と同様、いつまでも脳の中に存在するのです。新しい、感覚を感じたからといって、元の問題を持った動きのプログラムが無くなるというわけではないのです。 即ち、油断をすると即座に顔をのぞかすのです(ある生徒さんはそれを「先祖帰りをする」とおっしゃいます。そして、その言葉を私は好きです)。 多くのゴルファーがゴルフ・スウィングとはバック・スウィングからフィニッシュまでの動作と捉えているようですが、果たして脳もそういうものとして捉えているのでしょうか?ダーツで「ダーツの矢を的に放る」という動作を例にとって考えてみましょう。ゴルフ的に言うと「ダーツの矢を的に放る」という動作は手に持った矢を腕を振って後ろへ動かした瞬間から投げ終わるまで、ということになります。そうではないのではないでしょうか?ダーツのゲームを始め、自分の番になり「的のどこに当てよう」という意思決定から「ダーツの矢を的に放る」ことは始まり、実際に投げる動作を始める前の「これなら当たりそうかな」という感覚を作る「素振り」、実際の投げる動作、そして、矢の行方がどうなったかを見極めるまでの全てが「ダーツの矢を的に放る」なのです。つまり、自分自身がこれから何をどこにどうやってやろうと考える瞬間から、その結果を見届けるまでが一連の動きであり、脳はそれを「動作」として捉えているのです。 ゴルフで言えば、ボールが存在するポジションから、ターゲットに対し何番でどうやってターゲットを攻めようと考えるプロセスからゴルフ・スウィングが始まり、やろうとしていることが「やれているな」という感じを自分自身が感じられるための素振りというプレリュードがあり、その感じを保ったまま動作を起こし、その結果がどうであったかを見極めるまでの全てがゴルフ・スウィングなのです。 実際のゲームで言えば、ボールのポジションに行く前にホールのレイアウトを考え、次のショットの構築を考える過程からショットの結果を見極めるまでの全てを脳は「ゴルフ・スウィング」として捉えているのです。ここに、イップスに限らず全てのゴルファーの上達のキー・ポイントがあるのです。 どれだけ頭で正しい動きを理解しようとも、どれだけ意識的に正しい動きをしようと心掛けても、どれだけ正しい動きをやっているつもりになろうとも、狙うイメージ、ルーティン、素振りで感じようとしていること、セット・アップに入るプロセス、それら全てを新しい動きに結びつけて、新しい正しい動きを引き出すことを考えないと、いつ、どこで元の動きが発現するかは脳のみぞ知るということになってしますのです。 これは何もイップスに限ったことではないのです。私は常日頃から今のゴルフ界には「物理」も「脳」も存在しないと言っています。人間の行動の全ては脳がコントロールしていると言っても過言ではありません。しかし、その脳の持っている素晴らしい機能に逆らってスウィングを作ろうとしては、全くといって良いほど、脳には歯が立たないのです。つまり、脳がどのような機能を持ち、人間の身体をどのようにコントロールしているのかを無視して正しい動きのコントロールが実現できるわけは無いのです。 殆どのゴルファーが自分では一生懸命スウィング改造をしているつもりにもかかわらず、結果が伴わない大きな理由の一つが、この脳の機能を無視したシステムなのです。部分の形や身体の部分の使い方をどれだけ変えているつもりでも、実際には動きを司っている脳からの指令が既に身体に対して元の動きのパターンを命令してしまっていたら、とても「やっている」という意識だけでは太刀打ちできないのです。そのことを知らずに日夜スウィング作りに励んでも、努力はほぼ確実に徒労に終わってしまうのです。 もちろん、脳の機能というのは一側面であって、実際には物理的側面、生理学的側面、そして、心理的側面も同様の影響を及ぼすことは当然のことなのです。ここでは、それらの側面に関しての説明は割愛しますが、絶対に無視をして通れるものでもないし、一つ一つの要素が独立して存在するものでもありません。 私がゴルファーの方々に伝えようとしていることは、他のレッスン・プロやインストラクターが行っているような、表面上の形を、誰でも注意深く監察しさえすれば分かることを説明することでレッスンとするという次元の低いものではなく、実際に人間が人間として人間の機能を効率よく使うために必要な方法論を、たまたま打てるものではなく、意図的に誰でもが自分自身で引き出せるものとして確立するための手法なのです。 残念ながら、本質的に正しい動きを身につけようとしたときに、これまで殆どのゴルファーが大切だと考え意識してきたこととは全く異なった、これまで全く意識もしたことも無いようなことを意識し、大切にしなくてはならないのです。ゴルフ以外のスポーツや日常生活における動作では、間違いなく自然に、それこそ無意識に行っていることがゴルフでも大切なことなのです。 しかし、人間的ではないルートで動きを作ってきたゴルファーが殆どである現状が存在し、実際に人間が正しい動きのコントロールをするという方策とはかけ離れたところでゴルフ・スウィングのプログラムを作ってきてしまっているゴルファーにとっては(これを悪い癖といいます)、本来自然に無意識に人間が行っている行動でさえも、当初は意識的に意図的に行おうという、かなり強い決心と努力が必要なのです。こうした意味では、イップスになってしまったゴルファーの方が優位に立っているのです。 そして、新しい正しい動きの感覚を感じた後、いかにその感じを意図的に引き出すことにフォーカスを持ち、正しい動きのイメージを自分が持ち続けられた事を認識できるかがキー・ポイントなのです。それこそ、初期段階においては、無意識の何気ない素振りやワッグルさえもご法度なのです。無意識に、無防備にやってしまうと、間違いなく元のプログラムを脳はきちんとロードしてしまうのです。そして、残念ながら脳の機能としては、初期段階では元のプログラムをロードすることの方が容易い自然なことなのです。つまり、練習とは、いかに無意識に無防備に元のプログラムをロードせずに新しい正しいプログラムをロードするルートを作るかということに他ならないプロセスなのです。 イップスを克服するということも一般のゴルファーが新しい正しい動きを習得するために練習をすることとなんら変わりが無いのです。もともとのゴルフ・スウィングを司っていたプログラムが、実際に人間が身体の動きを正しく司れるプログラムではなかったということだけなのです。 ですから、イップスは絶対に治ります。私の伝えることをきちんと正しくやり続けてくれさえすれば。 |
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